日の出大集合
2021・10.15.16 千葉県・浦安市
通算141回となる日本の凧の会秋季全国浦安大会が2021年10月15日と16日の両日、千葉県浦安市の総合公園ニコニコ広場で開催された。昨年計画されていた秋季全国江戸前大会は、コロナのために全国大会は中止で、自由凧揚げ会となってしまった。大集合も密になるということで自粛となり、持参された日の出凧を会報に掲載するにとどめざるを得なかった。そのため今回の大会では二度目の正直となる「日の出凧大集合」の開催となった。
とはいうものの、コロナの第五波が猖獗をきわめ、東京オリンピックが開催されたにもかかわらず、非常事態宣言が二回も延長されるなど、本会の大会開催が心配される状態であった。9月になると感染者数が潮を引くように減少し、10月に宣言が解除されて、二年振りに凧大集合を開催することができた。
コロナ禍からの復活を願って新しい日の出というお題で大集合を開催したのだが、会場の総合公園ニコニコ広場の地名も「日の出」。なんとも縁起の良い大集合となった。郵送による凧の送付や、オンラインでの参加もあった。
今回は23名(25名)の参加があった。
伊地知英信
参加者の皆様
鶴と日の出
東京都・佐藤敏和
鶴二羽と日の出・鶴と亀の日の出
若い頃のゆかりの地である伊豆真鶴で石川県の菊知さんの提案で本州を貫く真鶴岬で揚げ、天空のパワーラインを形成しました。
日本海側から、加佐ノ岬→白山→御嶽山→富士山→真鶴岬です。
ポイント9
日の出の炭治郎
千葉県・西村和幸
竈門炭治郎の日の出イヤリング凧
日の出レインボー
長野県・永由辰春
この凧は、イカにひねりを加え「イカリング」という名前の凧ができるはずでした。
途中でコロナのせいでお題が変わり、色を虹色に塗り、その名も「日の出レインボー」太陽なくして虹の出現なし。凧は風を背にして揚げるもの虹は太陽を背にして見えるもの
ポイント12
日の出凧
東京都・大野研介・正博
あわてて作りました。
ポイント3
日の出鶴
東京都・柴田利昭
長崎県五島列島で作られている凧です。
上の円には、真っ赤な太陽。
下の円には鶴が配置されとても美しい凧です。
長い尾を揚げている姿はとても優雅です。
ポイント8
日の出穴あきカイト
東京都・須賀照夫
やっぱり参加しました。
日の出六角
東京都・幸田定雄
太陽の表現に苦労しました。
ハイテク日の出天旗
東京都・蒲倉一郎
リップストップナイロンにプリントしてあります。
江戸凧中張り
東京都・吉田武久
日の出凧をイラスト風に描き太陽をぼかる予定が滲んでしまい少し失敗しました。
時間がないのでこれで参加します。
ポイント8
三本骨カイト日の出
千葉県・中川弘
アメリカの伝統凧の一つ、スリー・ステック・カイト
「三本骨凧」の一種です。
現在は尾がなくても揚がるように、このような形で揚げられています。
同じ長さの3本の骨を使用するので凧作り教室にも適しています。
ポイント8
ひので
東京都・清水廣之
いろいろ考えて作りました。
日の出凧
東京都・天野誠二
まだ未完成ですが参加します。
ポイント2
日の出アブ
神奈川県・宮崎泰男
日の出とともにアブが飛びます。
この形にうまく絵柄がおさまりました。
ポイント10
水字凧
埼玉県・寺田敏明
軽く作りました。
「笑顔」がポイント。
ポイント9
ひので
東京都・渋田廣文
これでも日の出を表しています。
駿河凧
静岡県・増田昭二
青い空、青い海、
そして三羽の鶴
ポイント8
日の出そうさ凧
東京都・西原瑞騎
この凧は得を工夫しました。
日の出がふじ山にかすみがあるのがとくちょうです。
よくあがってとく動きます。あと、かたむいたらそり糸でちょうせいできます。
日の出凧(気仙沼)
宮城県・真砂俊雄
丈夫で軽量で揚げやすいことを主眼に製作しました。
タイベックスにアクリル絵の具で着彩、竹は丸棒。
反り糸なし、糸目4本、分解式が特徴。かなり回数を揚げてきたので痛みが激しく、汚れもあり、お恥ずかしい限りです。
ポイント9
だるま日の出凧
東京都・伊地知英信
日本橋の和紙店「はいばら」で買った雁皮で軽風用の凧を作ろうと思っていました。
リップに匹敵する軽さと強度をもつ和紙です。
しかもエコ、経年劣化にも耐えうる素晴らしい素材です。褒めシート用に写真撮ったら、太陽が縦長になっていることに気づき、提灯屋で横長の太陽(だるま日の出)に修正しました。
ポイント9
日の出天旗
宮城県・濱弘二、吉田さん、林崎正俊
テレビおかえりモネ」でお馴染みの「ひので凧」です。
「仙台凧の会三羽ガラス」より。
日の出天旗
宮城県・加藤斉克
日の出天旗の本場から、全国大会の日の出凧大集合の記念に送りました。
日の出凧
石川県・菊知忠雄
オンラインで参加します。天候も良く盛会の様子をメール通信で拝見しました。背景は我が家の車庫内にぶら下げている作成の凧で、2帖の角凧「前田利家」、2m弱のバラモン凧・ミツバチ凧・フクロウ凧・すずめ凧などです。今回は手漉き和紙の菊判サイズで障子戸を模したステンドグラス風模様の角凧です。因みに横桟が多く見えますが、横骨としては5本で斜め骨は使っておりません。
リザルト(結果)
大会には、賞品として柴田さんから白根の凧絵、小田川好明さんから蝶凧のキットの差入れがあった。集計の結果、有頂天は、日の出レインボー(長野県・永由辰春さん)12ポイント、須弥山は、日の出アブ(神奈川県・宮崎泰男さん)10ポイントとなった。永由さんには、金一封百万円(のメモ用紙)と副賞の蝶凧のキット。宮崎さんには、一億円(が貯められる貯金箱)と副賞の凧絵が贈られた。
また褒め合戦には間に合わずに参加した「日の出そうさ凧」(東京都・西原瑞騎さん)は、日本の凧の会会長賞を受賞した。西原さんは、小学五年生で愛知県田原の鈴木裕さんが主催する凧の学校「はやぶさ」に参加して、田原凧の技術を学んだホープである。これからの活躍が期待される。
次回の大集合は新春大会(1月2日・浦安の予定)の寅凧大集合である。多くの方の参加をお待ちしている。寅年の善男善女も「寅年万歳」を行いますので、あわせてご参加ください。
有頂天!
須弥山!